VRでECはリアルな店舗での買い物に近づいていくと思う


「オンラインショッピングが当たり前になっている」と言われると
「そりゃそうだ、何をいまさら」って思いますよね。

でも、いまのオンラインショッピングは部分的なものです。

オンラインのショッピングってリアルな消費に比べて
まだまだ比率としては小さいです。

実際に、小売とサービスの市場規模は300兆円近くあるにも関わらず
日本のBtoCのEC市場規模は13.8兆円つまり、現状のEC化率は4.75%程度

参照:http://www.meti.go.jp/press/2016/06/20160614001/20160614001.html

もっとリアルショッピングに近づければいいんじゃない?

EC化率がまだまだ低い原因のひとつとしては
「リアルショッピングとオンラインショッピングの情報量の差」
にあると思っています。

ぼくは水やお菓子のような消耗品、充電器やスピーカーのような
ちょっとした家電、本はamazonで買っています。

でも、生鮮食品や洋服、家具や生活家電といった買い物は
オンラインで購入するのにまだまだ躊躇します。

リアルショッピングは一瞥して商品情報を手に入れられる



スーパーマーケットでは、商品棚をパッと見れば、だいたいの品揃えがわかりますし
ジャンルやメーカーごとの区切りが同じ視野内に収まります。

これがオンラインだと、ジャンルごとに分かれているページに移動したり
メーカーごとに分かれているページに移動したりします。
商品を比較しようとすると、クリックやスクロールする量が増えます。
これって結構手間ですよね。

商品棚を一瞥して、気になる商品を両手に取って、良いと思った方をカゴにいれる。
これくらいアクションがシンプルじゃないと買い物も捗りません。

VR世界ならでリアル店舗に近い買い物ができるはず


iPadを使えば解決ある程度スムーズかもしれませんが、それでも
商品棚の前で、目や手を使ったほうが早そうです。

個人的にこの問題はVRの技術で解決してほしいと思っています。
サイト上でいちいちページ遷移しなくても
ヘッドマウントディスプレイをつけると
実際に店舗にいるようにショッピングを楽しめる。

商品を保管する倉庫と、商品を届けるための物流のふたつが揃っていれば
店舗側もリアル店舗を持たずとも、リアルな店舗をVR世界で再現できそうです。

生鮮食品は匂いや鮮度といった個体別での選別が必要


食品でいえばスーパーマーケットに行けば、ひと目でその食品が状態のいいモノか、悪いものかわかります。

同じバナナでも、なるべく大きいサイズが欲しいのに、小さかったり、まだ青っぽかったりするかもしれません。

しかし、ネットだと実物ではない画像のみなので、届いてみると実は鮮度が悪いのでは?
と不安になったりします。

ジャンルは違いますが革製品とかも、ひとつひとつ違いがあるので
一番自分が気に入ったひとつが欲しかったりしますよね。

この問題は、単純にVRだけだと解決できなさそうですね。
個体別のビジュアル情報を常にアップデートできればいいですが。
倉庫業者が検品を行えていれば問題ないのかもしれません。

あとは過去の購買者のレビュー情報や、店舗が仕入れた商品の状態を
報告するといったかたちでしょうか。

この部分では倉庫業のイノベーションが起きそうですね。
(すでに起きているのでしょうか?)

洋服や靴は身体のサイズにフィットするか不安

ぼくはamazonや楽天で洋服を買ったことがないのですが
「サイズ感がわからない」のが最大の理由です。

似合わなかったらいやですし、せっかく買った商品を返品するのも手間です。
リアル店舗でも試着しないとわからないぐらいですよね。

ただ、これは「自分のアバターに合わせてみる」ことができれば
一発で解決できそうな問題ですね。

オンラインショッピングには接客がない


リアル店舗とオンラインショッピングの差に関して
ぼくは、これが結構クリティカルだと思っています。

洋服とか、家電とか買うときにリアル店舗って必ず店員さんが話しかけてきますよね。
ゆっくり見たいときに話かけられるのは嫌なんですが
実際に商品の詳細とか、どちらがおすすめですかー、とか聞いたりすることも多いです。

商品情報を全部読んで、いちいち比較するという手間を
店員さんの「この商品の特徴はこうでー」とか「いま一番売れてるんです」
とかの情報をもとに取捨選択を楽にしています。

あと、人間って迷っているときに後押しされると簡単に踏み切ったりしますよね。
「お客さんが◯◯な方ならぜひおすすめですねー」とか
「かなり似合っていますよ〜」とか言われるとその気になってしまう。

オンラインショッピングではまだまだこの後押しが弱いと思っています。
「そこまで悩んでるなら3%値切りますよ!」くらいの提案があれば
即購入するタイミングって思いのほか多いはずなんですよ。

オンライン接客系サービスはリアルよりも発達するかも


最近はカルテ(KARTE)のようなサービスも導入事例が増えてきて
オンラインチャット使って接客をおこなうECサイトも増えています。

お客さんの行動を分析したりもできるので、リアル店舗での接客よりも
適切な接客ができそうですよね。
ウェブ接客プラットフォームKARTE

amazonでも接客ではないですが、24時間カスタマーサポートがチャットで対応してくれるのに驚きました。夜中にリアル店舗には行けないので、そういう面ではオンラインのほうがサポート体制も安心ですよね。

こういったサービスがEC市場の拡大を押し拡げてくれそうですね。

もっとオンラインで完結できることが増えるといいなー。

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