2020年に価格高騰すると言われるカカオ豆相場を調べてみた

2020年にカカオ豆(チョコレート)が高級食材になる?

最近、いろんなまとめサイト(例えば、spotlightのこの記事)などで
「カカオ豆が2020年にはめちゃくちゃ高騰するんじゃないか」っていう
予測記事が出ていたので実際に過去から現在までのカカオの相場を調べてみました。

参照にしたのは下記サイト
世界経済のネタ帳

データはドル建てでカカオ豆1トンあたりの数字になっています。

カカオ豆相場自体は昔に比べて高騰していない

まず、参考にしたサイトで一番古いデータが
1980年 2,603.42ドル

そして

1990年 1,268.00ドル
2000年  903.91ドル
2010年 3,130.60ドル
2016年 3,040.28ドル

グラフにしてみるとこんな感じ




確かに、1980年の1トンあたり2,603ドルに対して、2016年の1トンあたり3,040ドルなので35年経って1.2倍程度には高騰しています。

ここ15年でカカオ豆は3.4倍近い価格急騰をしている

ただ、2000年の1ドルあたり903ドルから比べると3.4倍近く高騰しています。
これを見ると2000年時点のカカオ豆の価格自体が低すぎるのでは?
とも思いますが、肌感覚で「カカオ豆の価格が急騰している」と感じるのは
しょうがない気がします。

このデータ、出典はIMFなようなので、信頼度は高そうです。
IMF Primary Commodity Prices, May 2016

カカオ豆の輸入コストはむしろ下がっているのでは?

ドル建てで、横ばい〜微増程度なので1980年~2016年の円高進行具合を考えると
むしろ日本では、カカオ豆の輸入コストがかなり抑えられているのではないでしょうか?
(1980年のは1ドルあたり175~180円程度、現在は1ドル100円)

1980年 2500ドル×175円=437,500円/トン
2016年 3040ドル×100円=304000円/トン

やはり、1トンあたりのコストは日本にしてみると下がっていますよね。

ただ、まとめ記事の主張としては、需要に対して供給が下回るというものなので
実際の産出量と、消費量の増減を調べる必要がありそうですね。

どこかにデータ落ちていれば、次回調べてみたいと思います。






コメント

このブログの人気の投稿

チョコレートを価格帯別に分類してみたら1gあたり3~5円がコスパ良いことに気づいた

日本国内のチョコレート業界カオスマップをつくってみた

チョコ好きなら誰もが通る道「カルディ」の店舗運営が素晴らしい件