投稿

7月, 2017の投稿を表示しています

Bean to Barをやってみて、カカオ豆からチョコつくるのがどれほど面白いかを思い知った

イメージ
じつは、6月からBean to Barメーカーでチョコレート製造の仕事をはじめました。 「品質の良いカカオ豆の生産と輸入をやりたい、しかし、メーカーにとって品質の良い豆ってなんだ?メーカーはどんな豆を求めているんだ?まったくわからん。お、前から何度か訪問したダンデライオンチョコレートが製造のアルバイトを募集している。応募してみよう!」 このようにアルバイトに応募し、製造チームにいれてもらう運びとなった。 すでに働き始めて2ヶ月ほどになるが、メーカーに入って気づいたことのひとつが 「チョコレート製造はコストが高いし大変」 ということだ。 中で経験できていることはカカオ豆→板チョコレート(Bean to Bar)の工程すべて。 工程を細かく分けると ・カカオ豆を麻袋から出して、使える豆、使えない豆に選別 ・コーヒーロースターを使ってロースト ・カカオの外皮(Husk)を砕いて、風で外皮をとばして胚乳(カカオニブ)を残す ・乾燥させて水分を飛ばす 〜ここまでで1日〜 ・カカオニブをさらに細かい粒度にすりつぶす ・3日間コンチング(精錬) 〜ここまでで4日〜 ・テンパリングして結晶型を第5型に整える ・チョコレートをモールド(型)に流し入れて振動させて空気を抜く ・10分~20分冷やす つまり、合計4~5日の工程である。 この際、作業には3~4人必要となる。 この作業を毎日繰り返して、1日あたり200枚以上のチョコレートをつくっている。 これらのチョコレートは1枚あたり1000円程度だが、製造コストは単純に5人(5000円)×8時間×5日間=20万円かかっているのだ。 たとえ1日200枚×5日間=1000枚をすべて販売しても 売上としては1000円×1000枚=100万円 原価としてはさらに、カカオ豆&砂糖のコスト、機械や道具の設備投資コスト、場所のコスト、デザイン費用等々がかかっている。 おそらく、チョコレートを1000枚販売しても利益は10~20%しか残らない。 こう考えると、安いカカオ豆を使いたくなるのは必然だ。 大手のチョコレートメーカーは安いカカオ豆をブレンドする能力に長けているという。 原価を抑える努力の賜物なのだろう。 単純には言えないものの、Bean to Barと