Bean to Barチョコレートは各国にどれくらい存在するのか?
チョコレートをカカオ豆の選定から加工まで行なっているものをBean to Barと呼び
最近はBean to Bar =品質の高いものという認識が広まってきている気がします。
僕自身はBean to Bar自体が品質の高いチョコだとは思っておらず、
市販品のほうが口に合うことが多い気もしています。
ただ、Bean to Barの仕組みはカカオ農家にとっても消費者にとっても
メリットのある取り組みなので、その形態のチョコレートメーカーが増えることを
望んでいるのですが、実際に日本にBean to Barがどれだけあって
世界と比べるとどうなのか?ということが気になったので調べてみました。
各国のBean to Barの数は?
ネットで調べられる限りで、Bean to Barの個数を抽出してみました。
参考にしたサイト
https://coitopi.jp/120502
http://bean.bar/makers?sort=country&dir=asc
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_bean-to-bar_chocolate_manufacturers
https://beanbaryou.com.au/2016/10/australian-bean-to-bar-producers/
http://blog.chocorush.co/usa-bean-to-bar-craft-chocolate-makers/
データが英語で検索したものなので、英語情報が集まりやすかったり、抜け漏れや取り上げられていない可能性もあるかと思いますが、複数のリストをもとにしてさらに重複を除いて集計しています。
Bean to Barはアメリカが圧倒的に多い
Bean to Barの数がもっとも多い国はアメリカが185個、2位のオーストラリアが32個、3位がカナダとフランスが同列で25個となっています。
1位のアメリカが飛び抜けていますね。
チョコレートの祭典であるサロンドショコラではショコラティエの参加国としてフランスやイタリア、ベルギーといったヨーロッパ勢が多いのですが、Bean to Barの数ではフランスは3位25個で、イタリアは8位10個、ベルギーは12位で7個となっています。高級ショコラと異なり、Bean to Barはアメリカが圧倒的というのが面白いです。
アメリカでは特に西海岸の富裕層を中心に食のこだわりが強く、ベジタリアンが当たり前にいたり、日本食が重宝されたりという文化なので、こういったBtBも西海岸で広まっている可能性がありますね。州ごとのBtB数を調べるのも面白そうです。
ドイツはチョコレート大国の割にBean to Barが少ない
少し意外だったのは、ドイツではあまりBtBが多くない(今回の集計結果では6個だけ)ということです。
ドイツといえば、一人あたりのチョコレート消費量、輸出量、カカオ豆の輸入量が
世界でもかなり上位のはずです。チョコレートメーカーも多いはずなのですが、その割にBtBの数が少ないのですね。
カカオ豆の輸入ルートに何か理由があるのかもしれません。
カカオ豆生産国でBean to Barが台頭
また、エクアドルが9位で9個、コスタリカが13位で7個、ベリーズが16位で5個と
カカオ生産国でもBtBメーカーが先進国に負けず劣らずにあることが伺えます。
BtBは大きな生産設備がなくとも、カカオ豆のルートを抑えて、チョコレートの作り方を知っていれば大きな工場をつくらなくとも参入できるので、現地でもメーカーが現れるのは自然な流れかもしれません。
僕は、BtBというだけで価格を高く設定するのはどうかとも思っています。
情報の透明性や農家の持続可能性に貢献できるというのがBtBの価値なのかもしれませんが、美味しさという意味では大手メーカーのほうがノウハウをもっていると思います。ですので、大手メーカーがBtBに本格参入してくるとなると小粒のBtBにとってはかなり脅威なのではと思います。
各メーカーの独自性を磨いていくことがこの市場での戦い方なのかもしれませんね。
以上、各国のBean to Bar数を知ってみての雑感でした。
また、数に変化があれば、随時更新していきたいと思います!
最近はBean to Bar =品質の高いものという認識が広まってきている気がします。
僕自身はBean to Bar自体が品質の高いチョコだとは思っておらず、
市販品のほうが口に合うことが多い気もしています。
ただ、Bean to Barの仕組みはカカオ農家にとっても消費者にとっても
メリットのある取り組みなので、その形態のチョコレートメーカーが増えることを
望んでいるのですが、実際に日本にBean to Barがどれだけあって
世界と比べるとどうなのか?ということが気になったので調べてみました。
各国のBean to Barの数は?
ネットで調べられる限りで、Bean to Barの個数を抽出してみました。
順位 | country | BtBの数 |
1 | United States | 185 |
2 | Australia | 32 |
3 | Canada | 25 |
4 | France | 25 |
5 | United Kingdom | 22 |
6 | Japan | 15 |
7 | Switzerland | 11 |
8 | Italy | 10 |
9 | Ecuador | 9 |
10 | New Zealand | 8 |
11 | Spain | 8 |
12 | Belgium | 7 |
13 | Costa Rica | 7 |
14 | Madagascar | 7 |
15 | Germany | 6 |
16 | Belize | 5 |
17 | Sweden | 5 |
18 | Brazil | 4 |
19 | Colombia | 4 |
20 | Denmark | 4 |
21 | Netherlands | 4 |
22 | Peru | 4 |
23 | Poland | 4 |
24 | South Africa | 4 |
25 | Guatemala | 3 |
26 | Hungary | 3 |
27 | India | 3 |
28 | Ireland | 3 |
29 | Nicaragua | 3 |
30 | Philippines | 3 |
31 | Venezuela | 3 |
32 | Argentina | 2 |
33 | Austria | 2 |
34 | Barbados | 2 |
35 | Bolivia | 2 |
36 | Czech Republic | 2 |
37 | Finland | 2 |
38 | Grenada | 2 |
39 | Lithuania | 2 |
40 | Mexico | 2 |
41 | Vietnam | 2 |
42 | Bulgaria | 1 |
43 | Chile | 1 |
44 | Croatia | 1 |
45 | Estonia | 1 |
46 | Fiji | 1 |
47 | Ghana | 1 |
48 | Iceland | 1 |
49 | Indonesia | 1 |
50 | Israel | 1 |
51 | Latvia (Riga) | 1 |
52 | Norway | 1 |
53 | Portugal | 1 |
54 | Russia | 1 |
55 | Sao Tome and Principe | 1 |
56 | Scotland | 1 |
57 | Serbia | 1 |
58 | Tanzania | 1 |
59 | Trinidad and Tobago | 1 |
60 | Turkey | 1 |
参考にしたサイト
https://coitopi.jp/120502
http://bean.bar/makers?sort=country&dir=asc
https://en.wikipedia.org/wiki/List_of_bean-to-bar_chocolate_manufacturers
https://beanbaryou.com.au/2016/10/australian-bean-to-bar-producers/
http://blog.chocorush.co/usa-bean-to-bar-craft-chocolate-makers/
データが英語で検索したものなので、英語情報が集まりやすかったり、抜け漏れや取り上げられていない可能性もあるかと思いますが、複数のリストをもとにしてさらに重複を除いて集計しています。
Bean to Barはアメリカが圧倒的に多い
Bean to Barの数がもっとも多い国はアメリカが185個、2位のオーストラリアが32個、3位がカナダとフランスが同列で25個となっています。
1位のアメリカが飛び抜けていますね。
チョコレートの祭典であるサロンドショコラではショコラティエの参加国としてフランスやイタリア、ベルギーといったヨーロッパ勢が多いのですが、Bean to Barの数ではフランスは3位25個で、イタリアは8位10個、ベルギーは12位で7個となっています。高級ショコラと異なり、Bean to Barはアメリカが圧倒的というのが面白いです。
アメリカでは特に西海岸の富裕層を中心に食のこだわりが強く、ベジタリアンが当たり前にいたり、日本食が重宝されたりという文化なので、こういったBtBも西海岸で広まっている可能性がありますね。州ごとのBtB数を調べるのも面白そうです。
ドイツはチョコレート大国の割にBean to Barが少ない
少し意外だったのは、ドイツではあまりBtBが多くない(今回の集計結果では6個だけ)ということです。
ドイツといえば、一人あたりのチョコレート消費量、輸出量、カカオ豆の輸入量が
世界でもかなり上位のはずです。チョコレートメーカーも多いはずなのですが、その割にBtBの数が少ないのですね。
カカオ豆の輸入ルートに何か理由があるのかもしれません。
カカオ豆生産国でBean to Barが台頭
また、エクアドルが9位で9個、コスタリカが13位で7個、ベリーズが16位で5個と
カカオ生産国でもBtBメーカーが先進国に負けず劣らずにあることが伺えます。
BtBは大きな生産設備がなくとも、カカオ豆のルートを抑えて、チョコレートの作り方を知っていれば大きな工場をつくらなくとも参入できるので、現地でもメーカーが現れるのは自然な流れかもしれません。
僕は、BtBというだけで価格を高く設定するのはどうかとも思っています。
情報の透明性や農家の持続可能性に貢献できるというのがBtBの価値なのかもしれませんが、美味しさという意味では大手メーカーのほうがノウハウをもっていると思います。ですので、大手メーカーがBtBに本格参入してくるとなると小粒のBtBにとってはかなり脅威なのではと思います。
各メーカーの独自性を磨いていくことがこの市場での戦い方なのかもしれませんね。
以上、各国のBean to Bar数を知ってみての雑感でした。
また、数に変化があれば、随時更新していきたいと思います!
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