チョコレートの児童労働を知るためにACE白木さんの本を読んで
チョコレートの原料であるカカオのことを知ろうとすると必ず「チョコレートの原産国では過酷な労働を強いられている。そして、それらの労働は子供が担っていることも多い。」という話が必ず出てくる。
しかし、大手チョコレートメーカーの中には、「児童労働を撤廃しよう」「持続可能性を高くしよう」という声を大々的に発しているメーカーが多々ある。
こういった商品に認証がつくことで消費者が自然にフェアトレード消費ができる仕組みになればいいなと思います。意識してフェアトレード商品を買うのではなく、「美味しいもの、コスパを考えて購入したものがたまたまフェアトレードだった。持続可能性を考えてつくられた商品だった」というのが一番ベストな道だと思います。
どの道からこういった持続可能性が切り拓けるのか知るためにも、市場のチョコレートの分類とそれぞれのシェアというのを調べて見たいですね。
ではでは
しかし、大手チョコレートメーカーの中には、「児童労働を撤廃しよう」「持続可能性を高くしよう」という声を大々的に発しているメーカーが多々ある。
つまり、
児童労働はまだまだ残っているぞ!消費者やメーカーはもっと生産者のために意識を高めようよ!
という声と
児童労働を失くすために私たちは行動しています!農園の持続性のために毎年〇〇円の資金を使っています!
というそれぞれの声があるわけですが、実態としてどの程度解決に向かっているのか、というのは具体的な数値としてはわからない。
児童労働はまだまだ残っているぞ!消費者やメーカーはもっと生産者のために意識を高めようよ!
という声と
児童労働を失くすために私たちは行動しています!農園の持続性のために毎年〇〇円の資金を使っています!
というそれぞれの声があるわけですが、実態としてどの程度解決に向かっているのか、というのは具体的な数値としてはわからない。
しかし、本書を読んで、ある程度実態を把握する方法は理解できてきた。
結論から言うと、日本国内のチョコレートの大部分は児童労働問題が解決できていないもの(児童労働の可能性がある商品)を販売しているという認識にたどりついた。
なぜそう言えるのか?
実際に児童労働が解決できているための判断材料としては
・認証ラベルがついていること
・認証団体が販売していること
・フェアトレードに取り組んでいる個別企業が販売していること(クラフトチョコレートなど農園と直接契約しているところでしょうか)
・生産から販売までのトレーサビリティが機能していること
となるかと思われます。
市販チョコレートの多くはまだまだ認証ラベルがついていません。
本書で紹介されている数値をもとに判断してみます。
マース社 2009年 ギャラクシーバーにレインフォレストアライアンス認証導入
2010年 ウツサーティファイド認証導入
2011年 国際フェアトレード認証導入
2012年 カカオ全体の20%(9万トン)を認証の見込み
2020年までにすべてを認証つきにする
キャドバリー社 2009年 デイリーミルクチョコの原料をフェアトレードにした
2020年までにすべてのカカオ豆をフェアトレードにする
ネスレ社 2009年 ネスレカカオプランを開始、10年間で約410億円を投じる発表
ハーシー社 2012年 商品すべてに2020年までにフェアトレード認証を導入する
このなかでもっとも取り組みが進んでいると判断できるのはマース社でしょうか。
デイリーミルクで有名なキャドバリー社はデイリーミルクにフェアトレードの認証マークをつけるとしていますが、(キャドバリーの製品ラインナップのうち、デイリーミルクがどの程度を占めるかはわかりませんが)フルーツ・ナッツ入りのデイリーミルクにはその認証マークが入っていません。つまり、ほんの一部しかフェアトレードの認証ができていないと判断できます。
これらの数字から判断してみると、現時点で各企業は最大でおおよそ20%のカカオをフェアトレード化しているということでしょう。つまり、いま世界で取引されているカカオ400万トンのうち最大80万トンのカカオがフェアトレードによるものと推算されます。
日本ではこの認証の取り組みがまだまだ進んでいないようです。
最近気になってスーパーなどでもパッケージを見てみるのですが、2020年までに100%のチョコにフェアトレードを導入すると公言しているハーシーズのパッケージにも一切フェアトレードマークが見当たりません。フェアトレードを推進している外資系でさえ日本の市場ではフェアトレードにする必要性を感じていないということでしょうか。
日本の大手チョコレートメーカーである明治や森永の取り組みを見ると
認証を取得するのではなく
・NPO,NGOといった団体への寄付
日本チョコレートココア協会→ICA(国際菓子協会)→ICI(国際カカオイニシアティブ)
WCF(世界カカオ財団)
ACEなどのNPO
・現地へ物資寄贈
・持続可能な農法を導入しているカカオ農場からの調達をトレース
という方法で解決に力をいれているようです。
僕ら消費者が食べているチョコレートが実際に児童労働によって生産されたものなのか、それとも児童労働を排除したうえで生産されたものなのかを区別することは難しいのが現在のチョコレート市場です。フェアトレードだ、オーガニックだと打ち出している商品は価格が高いため、日本の消費者は普段の消費としては購入したがりません。余裕のある富裕層ならまだしも、一般消費者はわざわざそういった商品を買いません。やはり一番手に取るのは大手メーカーがつくった安くて味が安定した商品なのです。
そういう意味では、ACEさんと森永製菓さんの1チョコfor1スマイルのような取り組みは素晴らしいと思っています。ぼくは森永のカレドショコラが好きでよく食べるのですが、
このチョコレートも1チョコfor1スマイルキャンペーンがついています。
結論から言うと、日本国内のチョコレートの大部分は児童労働問題が解決できていないもの(児童労働の可能性がある商品)を販売しているという認識にたどりついた。
なぜそう言えるのか?
実際に児童労働が解決できているための判断材料としては
・認証ラベルがついていること
・認証団体が販売していること
・フェアトレードに取り組んでいる個別企業が販売していること(クラフトチョコレートなど農園と直接契約しているところでしょうか)
・生産から販売までのトレーサビリティが機能していること
となるかと思われます。
市販チョコレートの多くはまだまだ認証ラベルがついていません。
本書で紹介されている数値をもとに判断してみます。
マース社 2009年 ギャラクシーバーにレインフォレストアライアンス認証導入
2010年 ウツサーティファイド認証導入
2011年 国際フェアトレード認証導入
2012年 カカオ全体の20%(9万トン)を認証の見込み
2020年までにすべてを認証つきにする
キャドバリー社 2009年 デイリーミルクチョコの原料をフェアトレードにした
2020年までにすべてのカカオ豆をフェアトレードにする
ネスレ社 2009年 ネスレカカオプランを開始、10年間で約410億円を投じる発表
ハーシー社 2012年 商品すべてに2020年までにフェアトレード認証を導入する
このなかでもっとも取り組みが進んでいると判断できるのはマース社でしょうか。
デイリーミルクで有名なキャドバリー社はデイリーミルクにフェアトレードの認証マークをつけるとしていますが、(キャドバリーの製品ラインナップのうち、デイリーミルクがどの程度を占めるかはわかりませんが)フルーツ・ナッツ入りのデイリーミルクにはその認証マークが入っていません。つまり、ほんの一部しかフェアトレードの認証ができていないと判断できます。
これらの数字から判断してみると、現時点で各企業は最大でおおよそ20%のカカオをフェアトレード化しているということでしょう。つまり、いま世界で取引されているカカオ400万トンのうち最大80万トンのカカオがフェアトレードによるものと推算されます。
日本ではこの認証の取り組みがまだまだ進んでいないようです。
最近気になってスーパーなどでもパッケージを見てみるのですが、2020年までに100%のチョコにフェアトレードを導入すると公言しているハーシーズのパッケージにも一切フェアトレードマークが見当たりません。フェアトレードを推進している外資系でさえ日本の市場ではフェアトレードにする必要性を感じていないということでしょうか。
日本の大手チョコレートメーカーである明治や森永の取り組みを見ると
認証を取得するのではなく
・NPO,NGOといった団体への寄付
日本チョコレートココア協会→ICA(国際菓子協会)→ICI(国際カカオイニシアティブ)
WCF(世界カカオ財団)
ACEなどのNPO
・現地へ物資寄贈
・持続可能な農法を導入しているカカオ農場からの調達をトレース
という方法で解決に力をいれているようです。
僕ら消費者が食べているチョコレートが実際に児童労働によって生産されたものなのか、それとも児童労働を排除したうえで生産されたものなのかを区別することは難しいのが現在のチョコレート市場です。フェアトレードだ、オーガニックだと打ち出している商品は価格が高いため、日本の消費者は普段の消費としては購入したがりません。余裕のある富裕層ならまだしも、一般消費者はわざわざそういった商品を買いません。やはり一番手に取るのは大手メーカーがつくった安くて味が安定した商品なのです。
そういう意味では、ACEさんと森永製菓さんの1チョコfor1スマイルのような取り組みは素晴らしいと思っています。ぼくは森永のカレドショコラが好きでよく食べるのですが、
このチョコレートも1チョコfor1スマイルキャンペーンがついています。
こういった商品に認証がつくことで消費者が自然にフェアトレード消費ができる仕組みになればいいなと思います。意識してフェアトレード商品を買うのではなく、「美味しいもの、コスパを考えて購入したものがたまたまフェアトレードだった。持続可能性を考えてつくられた商品だった」というのが一番ベストな道だと思います。
どの道からこういった持続可能性が切り拓けるのか知るためにも、市場のチョコレートの分類とそれぞれのシェアというのを調べて見たいですね。
ではでは
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