フーズカカオ社をつかって妄想を現実にしたい

ブログの更新が途絶えていたので、最近考えてることを簡単に投稿しておきます。
(仕事とプライベートの隔たりがない生活でほとんど、チョコレートとかカカオのことを常に考えてるので、書きたいことはいっぱいあります。)

今回はコンパクトに3つくらいに分けて書いていきます。

会社つくりました

2017年10月に会社を設立しました。
会社名はフーズカカオ株式会社。英語ではWhoseCacaoと書きます。
食べもののFoodsと誰の?というWhoseを掛け合わせた名前です。



お菓子業界の中で起業するというとお店持つの?ってよく聞かれるんですが
僕は店舗を持って自分でお菓子をつくって販売するという仕事を自分で積極的にやろうとは思っていません。それは、「得意ではないから」というのもありますが、「インターネット業界からお菓子業界に移ってきた人間が何をするとこの国にとって意味があるのか?」という目線で考えた結果、やるべきではないという考えに至っています。パティシエさんとかメーカーさんがやっていることの真似事はあまり意味がないと思っています。
それよりも、業界のプレイヤーたちのしがらみとか、仕組みにはまってしまったがために解決できていない問題を解決する、ということをできたほうがより価値のある行動だなと思っています。いまの時点ではそれはカカオ農園の開発であり、その開発した農園の情報をチョコレートをつくる人たち、消費者に届けることだと思っています。


東南アジアを拠点にします

ぼくはいま、東南アジア、特にインドネシアの農園開発をしています。それはどうしてかというと、「東南アジアと日本をつなげる事業」こそが近い将来求められるのでは?と感じているからです。ぼくは昔から世界地図とか眺めるの好きです。学生の頃は中南米の一人旅とかもしてました。ビジネスでいうと業界地図みたいな本を読むのが趣味です。そういうことしていると、妄想が膨らむんです。で、いま僕がしている妄想は「日本と東南アジアで強い結びつきをつくるとすごくいいことが起きるんじゃないか?」ということです。

カカオの世界では、原産地と消費国と分かれています。そして地図上で見ると、北米と中南米、ヨーロッパとアフリカ、日本と東南アジアがそれぞれの関係を築ける位置関係にあります。実際、北米と中南米は移民の交流も多いですし言語的にもすでにスペイン語話者が北米には多く住んでいます。ヨーロッパとアフリカも移民が多いですし英語とフランス語の言語的なつながりがあります。日本と東南アジアはどうでしょうか?移民も言語も、あまりつよい関係性って感じられないですよね。

ぼくは、それが地政学上不利になるのでは?と感じています。良い関係性がつくれていないと相手のために何かしてあげようとはなかなか思わないですよね。農家さんやメーカーさんの関係も一緒だと思っています。ぼくはこの関係づくりをお菓子を通じてできればと思っています。そういうわけで、僕自身は東南アジアに身を置いて、現地で良いものを一緒につくり、日本にいいものを持ってくることをまずはやってみようと思います。

視える化をしたい

ぼくが感じてるのは、農園側のことを知ってる人はほとんどいないし、農園側はお菓子のことを知らないなということです。「カカオ農家はチョコレートの味を知らない」とセンセーショナルに言いますけど、それは逆も同じです。消費者はいまだにカカオが何かを知らないし、農家がどんな生活をしているか知らない。情報の非対称性がすごいんです。特に消費者が農家と直接やりとりする必要はないんですが、メーカーはやっぱりその素材をつかう身として、どのようにつくられたモノなのかは知りたいと思うんですよ。あとは、農家側もメーカーがどんなものを求めているかを知りたがります。どんな素材をつくれば高く売れるんだ?と。このあたりのマッチングは非常に難しいのですが、「どこでどの人がどんなプロセスを経てつくったモノか?」と「その結果どんなお菓子ができたか?」の情報をなるべくお互いに行き来させることはできるなと。ぼくはこの情報のやりとりを加速度的に繰り返すことで農園とメーカーの強い関係性がつくれると考えています。


日本のお菓子産業強くしたい

日本のお菓子めちゃくちゃ美味しいので、海外にもそれは認めてもらえると思ってるんです。そういう意味で、日本のお菓子産業の最高の素材調達という役割を担いつつ、積極的に現地での販売とかにも事業機会をつくっていきたいなあと。。。


以上、長くなりました。3つと言ったのに、4つ目に突入しそうだったので無理やり中断しました。

2018年はちゃんと会社をがんばっていきたいと思います。

福村

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