Bean to Barをやってみて、カカオ豆からチョコつくるのがどれほど面白いかを思い知った
じつは、6月からBean to Barメーカーでチョコレート製造の仕事をはじめました。
「品質の良いカカオ豆の生産と輸入をやりたい、しかし、メーカーにとって品質の良い豆ってなんだ?メーカーはどんな豆を求めているんだ?まったくわからん。お、前から何度か訪問したダンデライオンチョコレートが製造のアルバイトを募集している。応募してみよう!」
このようにアルバイトに応募し、製造チームにいれてもらう運びとなった。
すでに働き始めて2ヶ月ほどになるが、メーカーに入って気づいたことのひとつが
「チョコレート製造はコストが高いし大変」
ということだ。
中で経験できていることはカカオ豆→板チョコレート(Bean to Bar)の工程すべて。
工程を細かく分けると
・カカオ豆を麻袋から出して、使える豆、使えない豆に選別
・コーヒーロースターを使ってロースト
・カカオの外皮(Husk)を砕いて、風で外皮をとばして胚乳(カカオニブ)を残す
・乾燥させて水分を飛ばす
〜ここまでで1日〜
・カカオニブをさらに細かい粒度にすりつぶす
・3日間コンチング(精錬)
〜ここまでで4日〜
・テンパリングして結晶型を第5型に整える
・チョコレートをモールド(型)に流し入れて振動させて空気を抜く
・10分~20分冷やす
つまり、合計4~5日の工程である。
この際、作業には3~4人必要となる。
この作業を毎日繰り返して、1日あたり200枚以上のチョコレートをつくっている。
これらのチョコレートは1枚あたり1000円程度だが、製造コストは単純に5人(5000円)×8時間×5日間=20万円かかっているのだ。
たとえ1日200枚×5日間=1000枚をすべて販売しても
売上としては1000円×1000枚=100万円
原価としてはさらに、カカオ豆&砂糖のコスト、機械や道具の設備投資コスト、場所のコスト、デザイン費用等々がかかっている。
おそらく、チョコレートを1000枚販売しても利益は10~20%しか残らない。
こう考えると、安いカカオ豆を使いたくなるのは必然だ。
大手のチョコレートメーカーは安いカカオ豆をブレンドする能力に長けているという。
原価を抑える努力の賜物なのだろう。
単純には言えないものの、Bean to Barと、大手メーカーの豆の使い方はこんな感じだろう。

しかしやはり、Bean to Barは面白いと感じている。
各地の豆によって全然味が違うし、発酵の具合によっても臭いの強さも変わる。ローストする温度によって、コンチングする時間によっても味が変わる。
こういった研究を大手メーカーもやっているのだろうが、スモールバッチでつくることでこの工程を繰り返し、多品種の製品開発をスピーディにできるのが、Bean to Barメーカーの強みのひとつなのかもしれない。
さらにこれらのチョコレートをつかってチョコ菓子をつくったり、コーヒーのようにメーカー独自のブレンドチョコを作ることもできる。
もちろん、企画力が問われることになるがそれは大手メーカーにできない障壁のひとつになるはずだ。
引き続き、Bean to Barを使って面白いことができないかいろいろ勉強し続けていきたい。
「品質の良いカカオ豆の生産と輸入をやりたい、しかし、メーカーにとって品質の良い豆ってなんだ?メーカーはどんな豆を求めているんだ?まったくわからん。お、前から何度か訪問したダンデライオンチョコレートが製造のアルバイトを募集している。応募してみよう!」
このようにアルバイトに応募し、製造チームにいれてもらう運びとなった。
すでに働き始めて2ヶ月ほどになるが、メーカーに入って気づいたことのひとつが
「チョコレート製造はコストが高いし大変」
ということだ。
中で経験できていることはカカオ豆→板チョコレート(Bean to Bar)の工程すべて。
工程を細かく分けると
・カカオ豆を麻袋から出して、使える豆、使えない豆に選別
・コーヒーロースターを使ってロースト
・カカオの外皮(Husk)を砕いて、風で外皮をとばして胚乳(カカオニブ)を残す
・乾燥させて水分を飛ばす
〜ここまでで1日〜
・カカオニブをさらに細かい粒度にすりつぶす
・3日間コンチング(精錬)
〜ここまでで4日〜
・テンパリングして結晶型を第5型に整える
・チョコレートをモールド(型)に流し入れて振動させて空気を抜く
・10分~20分冷やす
つまり、合計4~5日の工程である。
この際、作業には3~4人必要となる。
この作業を毎日繰り返して、1日あたり200枚以上のチョコレートをつくっている。
これらのチョコレートは1枚あたり1000円程度だが、製造コストは単純に5人(5000円)×8時間×5日間=20万円かかっているのだ。
たとえ1日200枚×5日間=1000枚をすべて販売しても
売上としては1000円×1000枚=100万円
原価としてはさらに、カカオ豆&砂糖のコスト、機械や道具の設備投資コスト、場所のコスト、デザイン費用等々がかかっている。
おそらく、チョコレートを1000枚販売しても利益は10~20%しか残らない。
こう考えると、安いカカオ豆を使いたくなるのは必然だ。
大手のチョコレートメーカーは安いカカオ豆をブレンドする能力に長けているという。
原価を抑える努力の賜物なのだろう。
単純には言えないものの、Bean to Barと、大手メーカーの豆の使い方はこんな感じだろう。

しかしやはり、Bean to Barは面白いと感じている。
各地の豆によって全然味が違うし、発酵の具合によっても臭いの強さも変わる。ローストする温度によって、コンチングする時間によっても味が変わる。
こういった研究を大手メーカーもやっているのだろうが、スモールバッチでつくることでこの工程を繰り返し、多品種の製品開発をスピーディにできるのが、Bean to Barメーカーの強みのひとつなのかもしれない。
さらにこれらのチョコレートをつかってチョコ菓子をつくったり、コーヒーのようにメーカー独自のブレンドチョコを作ることもできる。
もちろん、企画力が問われることになるがそれは大手メーカーにできない障壁のひとつになるはずだ。
引き続き、Bean to Barを使って面白いことができないかいろいろ勉強し続けていきたい。
コメント
コメントを投稿